ゴルフクラブにはウッド、アイアン、パターなどの種類があり、目的に応じて使い分けます。

アイアンと呼ばれるクラブは、100〜200ヤード先を狙うのに適したものです。
グリーンまでの距離があと100〜200ヤードだと判断したら、アイアンの出番です。

ところが初心者の中には、アイアンの標準飛距離までボールを飛ばせない方がいらっしゃいます。
目測の上ではあと1打でグリーンに乗せることができるはずなのですが、アイアンをうまく使いこなせていないために、余計な1打が増えてしまいます。

今回の記事では、アイアンで飛距離を出せない人の特徴と、飛距離を出せるようになるための改善方法をお伝えします。

アイアンでしっかり飛距離を出すために、しっかり読んでいただきたい内容です。

アイアンはどれくらい飛ばせればOK?飛距離の目安を解説!

アイアンはグリーンへボールを乗せるために使用するクラブです。
目安となる飛距離別に、以下の4種類に分けられます。

アイアンの種類 飛距離の目安
ロングアイアン 180〜200ヤード
ミドルアイアン 160〜180ヤード
ショートアイアン 130〜160ヤード
ウェッジ 100〜130ヤード

グリーンまでのおおよその距離がわかったら、飛距離が最適なアイアンを選んでショットしてみましょう。
たとえばグリーンまであと150ヤードだと予測できたら、ショートアイアンを選びます。

アイアンで飛距離を出せない人の特徴

グリーンまでのおおよその距離がわかり、適切なアイアンを選んでショットを打ったのに、目安となる飛距離に到達しない方がいらっしゃいます。

アイアンで飛距離を出せない人には、以下の3つの共通点があげられます。

  1. ボールをすくいながら打っている
  2. 腕の力だけで打っている
  3. クラブフェースが開いている

1.ボールをすくいながら打っている

ボールをすくいあげるように打っていると、思うように飛距離が伸びません。

すくいあげるように打ってしまうのには理由があります。
スイングしている姿を正面から見た時、スイングの軌道は左上から中央下を通って、右上へと振り子のように移動します。

中央下というのは、スイングの軌道のうち最も低い位置(最下点)なのですが、この最下点がボールよりも手前(左側)に位置してしまうと、ボールをすくいあげる動きになってしまいます。

自分のスイングの軌道が、ボールをすくいあげる軌道になっていないか確認してみましょう。

2.腕の力だけで打っている

ショットの時、腕の力のみで打っていないでしょうか。

スイングの軌道を意識しすぎるあまり、腕に意識が集中してしまうことはわかります。
しかし体全体を使って打つ意識を忘れないでください。

1回のショットごとに、身体を脱力させてリセットしましょう。
腕の力だけに頼って打っていないか、確認してみてください。

3.クラブフェースが開いている

クラブフェースのソール部分がボールに対してまっすぐではなく、扇のように開いた状態で当たることも、アイアンで飛距離が出せない人に多く見られる特徴です。

ボールにクラブが当たるインパクトの瞬間、クラブがまっすぐになっているかどうか注意してみましょう。

アイアンで飛距離を出す方法

この章ではアイアンで飛距離を出す方法についてお伝えします。
アイアンで飛距離を出す方法はたくさんありますが、特に以下の3点を意識してみてください。

  1. ボールを真横から打ち付ける
  2. ハンドファーストを意識して打つ
  3. クラブフェースを立たせて打つ

1.ボールを真横から打ち付ける

ボールを真横から打ち付ける意識を持ちましょう。
前章のアイアンで飛距離が出せない人の特徴として、すくいあげるように打っていることをお伝えしましたが、ボールをすくいあげるのではなく、ボールの真横をたたきつけるように意識してみてください。

ボールをすくいあげないようにするためには、普段あなたがボールを打っている位置よりも少し前に打つように心がけてください。
身体とボールの位置関係を今一度確認してみて、ボールをすくいあげないためにはどの位置にボールを置くのが良いのか、いろいろ試してみましょう。

ボールを真横から打ち付ける意識を忘れないようにしてください。

2.ハンドファーストを意識して打つ

ボールの位置よりも手が少し先行していることをハンドファーストと呼びます。
ボールにクラブが当たる瞬間、クラブは身体に対してまっすぐではなく、手の位置がボールの位置よりも先にあるのが、理想的なスタイルです。

左腕がクラブシャフトの延長上にまっすぐにあるのが良いとも言われています。
左腕とクラブシャフトがまっすぐではなく、途中で折れているように見えるのは、極端に手が先行していて、理想的とは言えません。

インパクトの瞬間、手の位置がボールよりも少し先にあるかどうか確認してみましょう。

3.クラブフェースを立たせて打つ

クラブフェースは立たせた状態でボールを打つようにしましょう。
3-1.の内容と重複するところもありますが、クラブフェースが寝てしまっていると、ボールをすくいあげる格好になってしまいます。

ボールに対してクラブフェースが垂直になるくらい立たせて打つようにしましょう。

飛距離アップのためのアイアンの選び方

飛距離を伸ばすためにはどのようなアイアンを選べば良いのでしょうか?
初心者の方にも使いやすい、アイアンの選び方について解説いたします。

飛距離をアップさせるために、特に確認してほしいアイアンの3つの特徴を以下にあげました。

  1. ヘッドが大型
  2. 幅が広いソール
  3. カーボン製シャフト

1.ヘッドが大型

ヘッドが大型であるアイアンは、芯の面積が広いので打ち損じが少ないと言えます。

まずはボールを飛ばすことよりも、ボールに当てる感覚を身に付けるのにもってこいのものです。

ヘッドが大型のアイアンで、ボールを確実にとらえる感覚を身に付けましょう。

2.幅が広いソール

ソールとはクラブの底面にあたる部分です。
ここの幅が広いということは、重量もあることを意味します。
重量のあるクラブだと、スイングのスピードアップをサポートしてくれます。

ソールが細いタイプのものは、クラブをコントロールして打つのに適しているため、プロ向きのものになります。

クラブヘッドの重みで自然とスイングができる、ソールが幅広のものが初心者にはおすすめです。

3.カーボン製シャフト

シャフトはグリップからクラブフェースまでをつなぐ、まっすぐ伸びた細い部分です。

スチール製とカーポン製のものがありますが、初心者にはスチール製は重いと感じられる場合があるでしょう。

4-2.でクラブヘッドの重みで自然にスイングができるとお伝えしましたが、シャフトの部分まで重みがあると、スイングの途中でぐらぐらしかねません。

またシャフトが硬いスチール製では、ボールをしっかりとらえないと遠くまで飛ばせないことが多いのですが、カーボン製シャフトはスチール製に比べてしなやかであり、ボールが上に浮かびやすい特性があり、テクニックがない初心者でも飛距離をアップさせる可能性が高いのです。

ボールを遠くまで飛ばすためには、カーボン製のシャフトを選ぶと良いでしょう。

 

いかがでしたか?

アイアンで飛距離を出せない人の特徴や、改善方法をお伝えしましたが、とにかく練習あるのみです!
クラブを振ってみないことには、どんなアイアンが自分に合っているのかはわかりません。

まずは自分のプレースタイルの傾向やクセを知り、その上で一番使いやすく、飛距離をアップできるアイアンを使いましょう。

あなたがアイアンを使いこなして、一打でも多く減らせるようになることを応援しています。