ゴルフコースには、プレー内容や結果ごとにルールがあることをご存知ですか?
たとえば空振りをしてしまった時や、ボールの行方が分からなくなった時など、プレーの内容や結果ごとに、異なるペナルティが科されます。

今回の記事の内容を頭に入れておけば、「こんな時はどうすればいいの・・・?」と慌てることなく、冷静に対処することができます。

こんな時どうすればいい?初心者のためのゴルフの基本ルール

ゴルフは打数を少なく抑えてプレーすることを目標とするスポーツです。
ルール違反の行為があった場合、ペナルティとして打数が加算されます。

では以下の5つの事例を起こした場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

ひとつずつ確認していきましょう。

  1. 空振りをした場合
  2. ボールの行方が分からなくなった場合
  3. ボールを誤って動かした場合
  4. 池ぽちゃしてしまった場合
  5. グリーンの上でマークをせずにボールを拾った場合

1.空振りをした場合

空振りをしてしまった場合は、ペナルティにはなりません。
ただし空振りだったとしても、1打分としてカウントしなければならないので、実質的には1打罰となります。

2.ボールの行方が分からなくなった場合

ショットがコースから大きく逸れ、ボールを見失ってしまった場合は1打罰とします。
たとえば、森林の中に入ってしまい、コース上に打ち返すのが困難な場合などが該当します。

ボールの行方がわからなくなったショットが何打目であったかによって、その後の対応が異なります。

  • 1打目(ティショット)だった場合
    1打罰が与えられ、次のショットを3打目としてティショットを打ちます。
    ゴルフコースによっては、プレー時間を短くするためのローカルルールを設けているコースがありますので、利用するゴルフコースのルールに従ってプレーしましょう。
  • 2打目以降だった場合
    1打罰を与えられた上で、最後に打った場所の近くから、カップにボールが近づかないところにボールを落として、プレーを再開します。

3.ボールを誤って動かした場合

ボールを誤って動かした場合、それがどんな状況であったかによって対応が異なります。

  • ボールをマークしようとした際にボールを動かした場合
    この場合は、ペナルティを科されることはなく、ボールを元々あった位置に戻してプレーを再開します。
    なぜならボールをマークする直接的な行為の途中で、誤ってボールに触れたことでボールを動かしたと認められるからです。
  • ボールをマークしていたわけではなく、ボールを動かした場合
    この場合はペナルティとして1打罰を科された上で、ボールを元々あった位置に戻してプレーを再開します。
    たとえば手に持っていたクラブをうっかり落とした結果、ボールに当たってボールが動いてしまったときなど、ボールをマークしようとしていたのではない間接的な行為によってボールが動いたときはペナルティの対象となります。

4.池ぽちゃしてしまった場合

ショットが外れて池に入ってしまうことを池ぽちゃと言います。
池ぽちゃしてしまった場合は、ペナルティとして1打罰が科されます。

プレーを再開するためには、以下のいずれかの方法をおこないます。
いずれもプラス1打罰が与えられた上でのプレー再開です。

  • 元の位置に戻して打ち直す
    この場合は池ぽちゃをしてしまったショットを打った同じ位置にボールを戻し、プレーを再開します。
  • カップと、ボールの軌道が池の境界線に最初に交差する位置の延長線上の後方にボールをドロップして再ショット

カップと、ボールの軌道が池の境界線に最初に交差する位置の延長線上にボールをドロップした位置から打ち直します。
上の図では、青い点線で表したところにドロップします。

5.グリーンの上でマークをせずにボールを拾った場合

グリーン上でマークせずにボールを拾った場合は1打罰のペナルティが科されます。
規則ではグリーン上のボールはマークをすれば拾ってもよい、と定められていますが、必ずマークをした後に拾い上げなければなりません。

うっかりマークをし損ねてボールを拾い上げてしまった場合は、1打罰のペナルティを与えられた上で、元の位置にボールを戻して、プレーを再開します。

ゴルフにおける道具のルール

つづいて、ゴルフのプレーに必要な道具のルールについて説明いたします。
道具にも以下の通りルールが設けられていますので、必ず確認してルールを守りましょう。

  1. ゴルフクラブのルール
  2. ゴルフボールのルール

1.ゴルフクラブのルール

ゴルフクラブは最高14本までしか携帯できません。
15本以上のクラブを携帯していることが発覚した場合、発覚時点が何ホール目だったかによってペナルティの内容が異なります。

1ホール目時点で発覚したら2打罰、2ホール目以降で発覚したら4打罰をペナルティとして科されます。

また、15本以上のクラブを携帯していることが発覚した際、使用するクラブ14本と、使用しないクラブ1本以上を明確にします。
使用しないと宣言したクラブを、使用した場合は競技失格になるので要注意です。

2.ゴルフボールのルール

ゴルフボールはR&Aが発行している最新の公式球リストに載っているものを使用する決まりがあります。
R&Aとは、英国ゴルフ協会のことです。

各メーカーは規定の範囲内で仕様の異なるゴルフボールを研究、開発し、販売しています。
R&Aに認められた公認球のうち、自分に合ったタイプのボールを使用するのがよいでしょう。